(朝鮮日報日本語版) 韓国で後を絶たない「発展途上国型の事故」
朝鮮日報日本語版 4月23日(土)9時22分配信
列車「ムグンファ号」が、線路の切り替え区間を規定の4倍ものスピードで走って脱線する事故が発生し、9人が死傷した。2014年には、江原道太白で機関士が運行中にメッセージアプリ「カカオトーク」を使用して衝突事故を起こすなど、発展途上国型の鉄道事故が後を絶たない。
22日午後3時40分ごろ、ソウル市竜山駅を出発して麗水エキスポ駅に向かっていたムグンファ号(1517号列車)が、全羅線栗村駅(全羅道麗水市)付近で線路を変更中に脱線した。この事故で、交代勤務により休んでいた53歳の機関士が死亡、また列車を運転していた57歳の別の機関は腕の骨を折るなど、機関士・乗客合わせて8人が重軽傷を負った。この列車には乗客22人など合わせて27人が乗っていた。
■規定の4倍の速度が事故原因
この事故について、警察は速度超過が原因と見ている。減速や線路変更などで順天駅の出発時刻が6分ほど遅れたため、機関士が線路変更区間の規定速度(時速35キロ)に違反してスピードを出したという。この区間では、機関士は管制士と交信して速度を落とさなければならない。警察関係者は「『規定の速度を破って時速127キロで運行した』という運行機関士の供述を確保した。線路変更時には減速すべきという基本を守らなかったために発生した、発展途上国型の事故」と語った。
13年に7件、14年に8件発生していた列車の脱線事故は、昨年は4件と大幅に減った。しかし今年に入って再び急増している。今回の事件を含め既に5件発生し、わずか4カ月で昨年1年間の発生件数を超えた。先月11日には大田市大徳区の新灘津駅付近で、車輪の不良のため貨物列車3両が脱線する事故があった。
今回の事件に先立ち14年7月には、江原道太白の文曲駅付近で、観光列車の機関士がスマートフォン(多機能携帯電話端末)のメッセンジャーアプリを利用していて信号を見落とし、駅の外で待機していたムグンファ号に衝突する事故も起きている。この事故では乗客1人が死亡、92人が重軽傷を負った。
22日午後3時40分ごろ、ソウル市竜山駅を出発して麗水エキスポ駅に向かっていたムグンファ号(1517号列車)が、全羅線栗村駅(全羅道麗水市)付近で線路を変更中に脱線した。この事故で、交代勤務により休んでいた53歳の機関士が死亡、また列車を運転していた57歳の別の機関は腕の骨を折るなど、機関士・乗客合わせて8人が重軽傷を負った。この列車には乗客22人など合わせて27人が乗っていた。
■規定の4倍の速度が事故原因
この事故について、警察は速度超過が原因と見ている。減速や線路変更などで順天駅の出発時刻が6分ほど遅れたため、機関士が線路変更区間の規定速度(時速35キロ)に違反してスピードを出したという。この区間では、機関士は管制士と交信して速度を落とさなければならない。警察関係者は「『規定の速度を破って時速127キロで運行した』という運行機関士の供述を確保した。線路変更時には減速すべきという基本を守らなかったために発生した、発展途上国型の事故」と語った。
13年に7件、14年に8件発生していた列車の脱線事故は、昨年は4件と大幅に減った。しかし今年に入って再び急増している。今回の事件を含め既に5件発生し、わずか4カ月で昨年1年間の発生件数を超えた。先月11日には大田市大徳区の新灘津駅付近で、車輪の不良のため貨物列車3両が脱線する事故があった。
今回の事件に先立ち14年7月には、江原道太白の文曲駅付近で、観光列車の機関士がスマートフォン(多機能携帯電話端末)のメッセンジャーアプリを利用していて信号を見落とし、駅の外で待機していたムグンファ号に衝突する事故も起きている。この事故では乗客1人が死亡、92人が重軽傷を負った。