まずは事件を転載します。
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傍観の少年、制止義務なし=16歳暴行死で母親敗訴確定-最高裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080228-00000100-jij-soci
大津市で2001年、少年2人から暴行を受けて死亡した定時制高校1年青木悠さん=当時(16)=の母親が、
現場にいた別の元少年3人と両親に計3000万円の損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷
(横尾和子裁判長)は28日、「暴行を制止し、救護措置を取る法的義務はなかった」と述べ、請求を退けた
1、2審判決を支持し、母親の上告を棄却した。母親の敗訴が確定した。
同小法廷は、元少年らが加害少年らの仕返しを恐れていたと認定。「悠さんが死ぬかもしれないとの認識が
あったとしても、仕返しの恐れを克服し、救急車を呼んだり、第三者に通報したりする法的義務はなかった」
とした。
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一番悪いヤツは暴行を加えて死なせた被告なのですが・・・
たまたまその現場に居合わせた「別の元少年3人と両親」は、記事からすると被告とは無関係のようですね。
で、犯罪現場にたまたま居合わせて見ているだけで助けようともせず、通報もしなかったという事みたいですが
言い方を変えれば、巻き込まれて逆に暴行を受けたとしても「別の元少年3人と両親」は、関わって怪我をしても
世間からは逃げれば良かったのにと言われたり、会社員ならば怪我したら「自己責任」と逆に止めに入った
あなたに責任があるって、妙な自己責任論を押し付けられる世の中ですから・・・
止めに入るのは危険で無理だ!って思ったらすぐ現場を離れるのは正解ですが、ただ後が悪い。
せめて警察へ通報するなり行動を起こすのが普通でしょ。
見捨てられた被害者側はそりゃ怒りますって。
もしも警官がすぐに現場へ急行してくれたら助かっていたかもしれない。
自分がもしも同じ被害者側だったら当然そう思います。
そして、どうして見捨てたんだ!って別の元少年3人と両親には文句は絶対に言うと思います。
ただ、見捨てたのは恥ずべき行為ですが、だからといって被害者側が別の元少年3人と両親に慰謝料を
請求訴訟を起こすって、これまた変ですよね。
裁判官の判決は、法律としては無罪であるという正しい判断をしたと思いますが、やりきれないでしょうね。
もしも、事件の現場に遭遇してしまったら絶対に止めに入らなければ「有罪」ってことにでもなれば・・・
「包丁や凶器を持っていて、危険な状況でも絶対に止めなければならない」事になります。
見捨てたのは言語道断ですが、だからといってこの行動自体を有罪にしてしまえば考えるだけでも恐ろしい。
特に最近関西、しかも大阪界隈で思うのですが、人情があるというのはもう過去の事になりました。
人情のあるいい街っていうけど、自転車は人にぶつかってもおかまい無し。
しかも信号無視なんて日常茶飯事。
無視するにしても、車や通行人がいるのか確認しないで赤信号をいきなり飛び出して渡りやがる。
道ばたで困っている人が居ても、大阪はたいがい無視されます。
横浜では助けてくれる人が多いのに、大阪では困っていてもみんなが通り過ぎるだけだって家内からよく
言われますが、これは本当です。
大阪で生まれ育った私でさえ、近ごろの大阪の雰囲気は妙に変です。
クレーマーと言うか、言ったもん勝ちみたいな雰囲気ですからお互いの気持ちよりもまず先に、自分の
気持ちを優先させる自己主義が蔓延していると思います。
最後に、法的義務は無くても、別の元少年3人と両親はせめて通報して助けてあげたいという気持ちが
何故無かったのか、もしも自分の子供が同じ状況になれば、みんなに見捨てられてもそれでいいのでしょうか?
誰かが見ている、何かあれば誰かがすぐに通報して警官がとんで来るような世の中になれば、安全な街になる
のではないのでしょうか?
本当は警官もヒマになるような世の中が一番なのでしょうけど。
しかし、被害者の家族にはお気の毒としか言いようがありません・・・
被告が少年だけに、この現状では被害者の家族は怒りをぶつける場所がないです。
本当にやるせない事件ですね・・・
転載元: うる星やつらは人生の潤滑油。