韓国、世界中のスポーツ界で嫌われるワケ~暴力誇示、相手を侮辱、負けると苦情
10月6日、キルギス共和国において、ここ数年増え続けているキルギス人女性と韓国人男性の国際結婚を禁止する法案を検討していると報じられ、話題になった。これは、キルギスに限ったことではなく、カンボジア、ベトナム、フィリピンといった国々でも、韓国人との結婚を規制する動きがあったといわれる。「Thinkstock」より
男尊女卑の激しい韓国において、「韓国人男性と結婚すると女性は幸せになれない」といわれ、東南アジアを中心に韓国人男性は嫌われる傾向にあるようだ。
結婚問題だけではない。特にスポーツの世界において、韓国は嫌われている。
今年3月にアメリカを中心に開催された2013ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)において、2次ラウンドで激突した日本対台湾戦は、白熱した試合もさることながら、野球ファン同士の交流も胸を熱くさせられた。
2年前の東日本大震災の折、いち早く多額の支援金や手助けを申し出た台湾に対する感謝のプラカードを掲げる日本のスタンド、試合に敗れ去りながらも、礼儀正しく日本のスタンドに深く一礼する台湾選手やその後の日本の健闘を応援する台湾ファンなど、さわやかで心温まるシーンの数々がそこにはあった。
●台湾人が韓国を嫌うワケとは
しかし、そんな台湾人たちからは想像もできない姿が台湾対韓国戦では見られた。韓国と緊張関係にある北朝鮮の歴代指導者である金日成、金正日、金正恩の写真を台湾側のスタンドで掲げたり、韓国人を挑発するようなプラカードが少なくなかった。
そんな台湾に対し、韓国側のメディアは「台湾の韓国に対する非礼は許されるものではない」「対戦相手に配慮がない」などと非難する論調が目立った。しかし、韓国はこれ以上に、スポーツの場において、対戦相手を貶めるような行為を繰り返してきているため、それが自分の身に返ってきただけといえる。
2012年ロンドンオリンピックにおいて、竹島領有問題に関するプラカードを選手が掲げ、国際問題にまで発展しかけ、当該選手がFIFA(国際サッカー連盟)から制裁を受けた事件は記憶に新しい。また、サッカー日本戦にあってはほかにも、東日本大震災をお祝いする、という主旨や、日本の歴史認識を揶揄するような横断幕を掲げるなど、常に問題がついて回っている。
しかし、こういった対戦相手を挑発するような行為は日本戦だけではなく、しかもサッカーに限らず、幾多のスポーツの場面で見られる韓国の定番行為のようだ。
オリンピックやW杯をはじめとした国際大会において、相手を挑発する、ラフプレーをする、試合に負けると苦情を申し立てる、といったことが多く見られ、韓国で開催される国際試合では、会場・宿舎・練習設備等、外国選手に対する扱いのひどさから「二度と韓国で試合をしたくない」と選手からは異口同音に聞かれた。
今月6日に開催されたF1の韓国GPでも、コースや設備、スタッフの対応、宿泊施設の悪さから、各国のドライバーやレーシングチームから非難が相次いだ。韓国の次の会場が日本(鈴鹿)だったことから、「早く日本に行きたい」と、レース終了からわずか6時間後には成田に到着していたドライバーもいたほどだ。また、韓国GPで優勝したセバスチャン・ベッテルは「鈴鹿最高! 日本はドライバー全員が厚くもてなされ、ファンはF1に対してすばらしい情熱を注いでくれる。日本に行くのが楽しみだ」とコメントし、暗に韓国を皮肉った。
このような韓国のスポーツマンシップに反する行為の数々に、温厚で知られる台湾人も業を煮やし、若い世代を中心に反韓を打ち出す人たちが多く見られ、先に挙げたような韓国を挑発するような行動に移しているのだ。
台湾市内では、「韓国人お断り」と店頭に掲げる店も増えているという。また、「拒載韓国人」とドアに掲示して韓国人の乗車を拒否するタクシーもある。
●世代や属性によって感情に違いも
こうした台湾の傾向について、アジア政治を専門とし、台湾情勢にも詳しい東京大学大学院総合文化研究科・国際社会科学専攻の川島真准教授にお話を聞いたところ、
「韓国に関する感情は、世代によって異なるでしょう。若い人には、『哈韓族』と呼ばれる韓国のソフトカルチャーを愛する人たちも多々いて、K-POPや韓国ドラマの人気も高いです。ただ、ある一定の世代より上になると、韓国のスポーツチームが試合中に汚いことをするとかマイナスイメージがあるのも確かです」
と、台湾の中でも、属性によって韓国に対するイメージに違いがあるのではないかという認識をされている。
また、「1992年まで国交があったが、韓国が北京政府と国交を結んで台湾と断交したとき、その方法が礼を失していたとして関係が悪化。しかし、国交があった時代にもバスケットボールの親善試合などで、必ず韓国チームが隠れて違反をするといったイメージが台湾にはありました。しかし、現在の台湾の対韓国感情は、特に若い人を中心にして、相当改善されているという印象です」と、歴史的背景を交えて両者の関係性について説明してくれた。
台湾民進党系のシンクタンクが定期的に実施している輿論調査では、最も好感を抱いている国として、日本を挙げた人は40%を超えている一方、韓国を挙げる人は5%前後と少数派。世代別に見ると、20代より下の特に若い世代では微増傾向で、川島氏のコメントが裏付けられる。
しかし、最も嫌いな国の人は韓国人と答えた人の割合が40%近くに達しており、2005年にYahoo! 台湾とTVBSが合同で行った調査では「韓国の印象」について、嫌いが73%に対し好きはたった16%と、根強い反韓感情を表している。
台湾に移住して20年という日本人のS氏に、台湾で生活している市民目線から、台湾人の韓国人に対する感情を聞いたところ、次のような回答が寄せられた。
V「私が周りの人から聞いている感じや、テレビなどで受ける印象としては、台湾人は韓国人に対して、マイナスのイメージを持っている人が多いようです。その理由として、(1)韓国人は民族意識は強いが、それを暴力で誇示しようとする、(2)国を挙げて選手を育成しているわりに、選手も国民もスポーツマンシップに劣り、負けたことを認めることができない、といったことがあると思います」
アジア諸国をはじめ、欧米の国々も国際舞台での韓国の振る舞いに対して嫌悪感を示しているが、韓国民がそれに気付いていれば、改善の可能性もあるだろう。
ドイツが世界一韓国嫌いなワケ 「恩を仇で…」過激な嫌韓行為も〜日韓は意外に友好的?
日韓関係が冷え込んで久しい。思えば、2012年8月10日、李明博大統領が竹島に上陸したことをきっかけに、両国の関係はいっそう悪化の一途を辿ったと見ることができる。それを表すように、韓国を訪れる日本人観光客数は、同年3月に月間36万人と過去最高に達したものの、9月以降は前年割れが続いている。「Thinkstock」より
現在の日韓関係は、世界的に見ても、険悪ムードなのだろうか。そして日本人の多くが“嫌韓”なのだろうか。
それを知る客観的なデータとして、イギリスBBC放送が行っている世界16カ国とEUを対象にした“国家イメージアンケート”が参考になる。全25カ国を対象にした同アンケートを見ると、日本人の韓国に対する評価は、肯定派19%、否定派28%。意外にも、どちらでもないと考えている層が過半数を超えており、“嫌韓層”ともいえる否定派は、2割台にすぎなかった。韓国否定派が約5割のフランス(47%)やメキシコ(45%)、4割のカナダ(41%)やイギリス(40%)と比較すると、日本人の韓国に対する評価は、相対的に悪くないのだ。
では、最も韓国を否定的に評価した国はどこかというと、2位フランスに大差をつける、否定派65%のドイツである。
●ドイツ人が韓国を嫌う理由
なぜドイツは、それほどまでに韓国を嫌うのだろうか。ドイツ留学経験を持つある韓国人は自身のブログで、「ドイツの人たちはとても秩序があり、規則的。それに比べて韓国人は、無秩序で、ラフな人が多い。私たちは、我の強い国民性をどんなときでも堅持する。さらに、自分たちの非を直そうとしないから嫌われていると思う」と、その理由を分析。
また、韓国のネチズン(ネット上の市民)たちは、「韓日ワールドカップで韓国がドイツと対戦した際、『ヒットラーの子孫たちは去れ!』というプラカードを掲げたことを根に持っているのでは」「ロンドン五輪のとき、ドイツのフェンシング選手のフェイスブックに、韓国人がサイバー攻撃をしたことが原因」などと憶測している。
しかし、ドイツの韓国嫌いには、もう少し複雑な社会背景があるという見方もある。ドイツ在住のある日本人女性は、こう話す。
「ドイツの知人らの話を総合してみると、一つは、韓国企業がドイツ経済に影響を与えているという点にあると言えます。『経済至上主義』に映る韓国企業のイメージは、ドイツではあまり好まれません。もう一つ挙げるとすると、分断国家であるということ。統一を果たしたドイツにしてみれば、分断状況にあるコリアには『何か問題がある』という印象を持つ傾向があります」
そもそも韓国は1960年代、ドイツの協力を受けて経済発展を実現し、90年代後半IMF経済危機に陥ったときも、ドイツに大規模な経済使節団を派遣してもらった過去を持っている。それが昨今、グローバル事業を展開する韓国企業が増え、ドイツの輸出業を脅かしているというのだから、ドイツからすれば恩を仇で返されたように映るのかもしれない。ドイツと韓国は世界的に見ても輸出依存度が高い国家であるため、経済面での対立は容易に想像できる。
また先述の通り、朝鮮半島が分断状況にあるということも、イメージが悪い一因だという。戦後補償を真摯に履行するドイツからすると、韓国はいまだに“戦後問題を抱えたままの国”と見えてしまうわけだ。ちなみに、韓国は戦後補償問題について日本を非難する際、「日本に比べて、同じ敗戦国のドイツは……」と、ドイツをロールモデルとして議論する傾向が強い。前出したBBCアンケートでも、韓国人のドイツ否定派はわずか8%にすぎず、肯定派は76%にも上っている。
にもかかわらず、ドイツにおける“嫌韓行為”は犯罪にまで発展しているのだから皮肉だ。例えば、2011年7月、ドイツのマグデブルクに住む韓国人女性が2人の子どもを連れて遊園地に向かう途中、とあるドイツ人女性からタバコを投げつけられるという事件があった。韓国人女性が抗議すると、そのドイツ人女性は彼女を殴打。さらに大声で「目が小さい!」と叫びながら、韓国人女性の首を絞めたという。当然だが、そのドイツ人女性は、警察に逮捕されている。日本のいわゆる嫌韓層は、主にネットを通じて韓国を誹謗・中傷することが多いが、ドイツでは犯罪まで起きているため、事態はより深刻と言わざるを得ない。
世界一、韓国を嫌う国・ドイツ。それに比べると、韓国否定派が25カ国中13位タイにすぎない日本は、まだまだ“韓国嫌いな国”とは言えなそうだ。今年も終戦記念日を前後して、日韓でひと悶着ありそうだが、ドイツをはじめとした世界各国は、「それほど仲が悪いわけでもないのに…」と冷めた目で両国を見ているのかもしれない。
(文=呉承鎬)
(文=呉承鎬)