朝鮮戦争をどう総括・評価するかは、韓国内でも真二つに分かれている。
朝鮮半島統一の機会を、アメリカによって妨害されたのか、
それとも国連軍(アメリカ軍)は正義の軍だったのか。
それでも、極東のかたすみで、命を失った彼らを悼む気持ちは変わらない。
この壁一面に、刻まれた国連軍兵士達の名は、アメリカをはじめ21ヶ国。
ひるがえって、靖国神社。
あそこは、「神社」と名はついていても、神社ではないと思う。
日本各地にある古来の神社とは、全く性格が違う。
神社は、支配者側と戦って敗れた者や、権力者に怨みを残して死んだ者を、鎮魂するための場所。
そして長い年月の末、その地域の住民を守ってくれるふるさと。
先の戦争を、どのように捉えるかは、人によって違うだろう。
「自衛戦争」「正義の戦争」と見る人が増えているようだ。
私は、「侵略戦争」というよりは「無謀な戦争」と考える。
親達から、戦争の悲惨さを聞いて育った世代でもある。
幼い頃、食料不足・物資不足・空襲などの夢にうなされるほどだった。
私にとっては、靖国は単なる「戦争遂行のためのアイテムだったもの」である。