痴漢行為に抵抗した少女、灯油かけられ死亡 インド
2014年11月26日 18:08 発信地:ラクノー/インド
インド東部コルカタ(Kolkata)で起きた10代少女の強姦殺人事件に抗議する反汚職政党アーム・アードミ党(Aam Admi Party)の活動家たち(2014年1月5日撮影、資料写真)。(c)AFP/Dibyangshu SARKAR
【11月26日 AFP】インド北部で先週、6人組の男に襲われ、痴漢行為に抵抗した仕返しに火をつけられた少女が23日、死亡した。
26日の警察発表によると、被害者の15歳の少女は今月16日にウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州シャージャハーンプール(Shahjahanpur)村の自宅の外で6人の男に襲われた。警察はこのうち4人をすでに逮捕し、逃げた2人の行方を追っている。容疑者は全員、少女と同じ村に住みカースト(身分制度)での身分も同じだという。
遺族が警察に語った話によると、わいせつなしぐさをしながら体に触ろうとした男たちに少女が反発すると、男たちは家の中に少女をひきずり込み、灯油をかけて火をつけたという。少女は病院へ搬送されたが、やけどにより23日夜に死亡した。
インドでは、12年に首都ニューデリー(New Delhi)のバス車内で集団レイプにより女子学生が死亡した事件以降、大規模な抗議行動が起こり、性犯罪に対する法律が厳罰化されたが依然、全土でレイプ事件が頻発している。(c)AFP
レイプ被害者の母親、加害者の父親らに暴行受け重体 インド
2014年05月30日 21:33 発信地:ラクノウ/インド
インド・コルカタ(Kolkata)で、警察に連行される容疑者(2014年1月24日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/Dibyangshu SARKAR【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【5月30日 AFP】インド北部で、レイプ被害者の家族が、被害届を取り下げるよう加害者の家族から圧力を受けたが拒否したことから、被害者の母親が加害者の父親らに暴行を受け重体となっている。警察が30日、明らかにした。
警察と医師らによると、この母親は26日、ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州エタワ(Etawah)県の自宅で襲撃された。病院に搬送されたが、複数か所を骨折しており重体だという。
レイプ加害者の父親は逮捕されたが、警察はこの襲撃に加わった別の複数の容疑者の行方を引き続き追っているという。
ニュース専門チャンネルNDTVによると、この母親は自宅のそばで、被害届を取り下げるよう圧力をかけていた5人の男に襲われたという。
インド最大のウッタルプラデシュ州では28日、集団レイプされた14歳と15歳のいとこ同士の少女2人が、木に首をつった状態で死亡しているのが見つかるという事件が発生したばかり。
この2少女の事件について警察は30日、警察官1人を含む3人を事件に関連して拘束したと発表した。またある警察高官がAFPに語ったところによると、少女らが自殺したのか、犯人たちがレイプ後に口封じのために2人の首をつったのかはいまだ判明していないという。
集団レイプ被害の少女2人、首をつった状態で発見 インド
2014年05月29日 21:42 発信地:ラクノウ/インド
(New Delhi)で、北部ハリヤナ(Haryana)州で起きたカースト(身分制度)の最下層「ダリット(Dalit)」出身の少女たちのレイプ事件に抗議する人々(2014年4月22日撮影)。
【5月29日 AFP】インド北部の村で、5人の男に集団レイプされた10代の少女2人が、木に首をつった状態で死亡しているのが見つかった。警察が29日、発表した。
検視報告書によると、死亡した2人は14歳と15歳のいとこ同士で、カースト(身分制度)の枠外に置かれる最下層「ダリット(Dalit)」の出身で、北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州バダユン(Budaun)県の村で暴行された後、27日夜に自ら首をつったとみられる。
バダユンの警察署長はAFPに対し、「報告書によると、死亡したのは首をつってからとみられるため、2人は恐らく自殺したようだ。しかし結論を出す前に、あらゆる可能性を考慮する」と話している。
この警察署長によると、少女らの親族らが集団レイプ、殺人、児童性的虐待の被害で5人の男の名前を届け出たことを受け、パップ(Pappu)と名乗る主犯とされる男が拘束された。「警察官約50人の捜査班が、逃亡中の容疑者たちを捜索している」という。容疑者たちの年齢は未確認ながら、「10代後半」とみられるとしている。
一方遺族や村の住民らは、2人の遺体が28日早朝に見つかった当初、警察は取り合わなかったとして、強く抗議している。(c)AFP
集団レイプの刑を命じたインドの村、自治組織「パンチャヤット」とは
2014年01月24日 14:12 発信地:コルカタ/インド
関連写真
【1月24日 AFP】インド東部の西ベンガル(West Bengal)州で、別の村の男性と一緒にいた未婚女性(20)が村の長老会議の命令で罰として集団レイプされた事件で、地元警察当局は23日、告訴された男13人全員を逮捕したと発表した。レイプを命じた長老会議の議長も、女性をレイプした容疑者に含まれているという。
被害女性はテレビの取材に顔をスカーフで隠して応じ、「父と同じくらいの年齢の男たちにレイプされた」と訴えた。
事件は西ベンガル州の州都コルカタ(Kolkata)から約240キロ西方にある少数民族サンタール(Santhal)の村、スバルプル(Subalpur)で起きた。被害者の女性は、別の村出身のイスラム教徒の男性と関係を持ったとして、村の長老たちで構成された自治組織から2万5000ルピー(約4万円)の罰金を支払うよう命じられた。しかし女性の家は貧しく、両親が罰金を支払うことはできないと述べたところ、長老会議の議長がレイプを命じたという。
女性の母親によると、長老らは警察に訴え出ないよう女性の家族を脅し、さらに当初は女性を病院に連れていくことも認めなかった。母親はインド紙タイムズ・オブ・インディア (Times of India)に対し「犯罪を犯したのは同じ村の人々だ。彼らは私の娘をなぶり、深夜に家に放り込んでいった」と非難した。
逮捕された13人の男は、女性が名指ししたという。
タクシー車内で子連れポーランド女性レイプ被害、インド
2014年01月06日 14:05 発信地:ニューデリー/インド
インド東部コルカタ(Kolkata)で、集団レイプされた少女が焼き殺された事件に抗議するデモに参加した庶民党(Aam Admi Party、AAP)の活動家(2014年1月5日撮影)。(c)AFP/Dibyangshu SARKAR【メディア・報道関係・法人の方】写真購入のお問合せはこちら
【1月6日 AFP】女性への性的暴行事件が社会問題となっているインドで2日、2歳の娘を連れたポーランド人女性(33)が乗車したタクシーの運転手にレイプされる事件があった。デリー(Delhi)首都圏の警察当局が5日、AFPに明らかにした。
被害者の女性はインド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州マトゥラー(Mathura)在住で、150キロ離れた首都ニューデリー(New Delhi)に向かうため、娘を連れてマトゥラーの主要道路でタクシーを拾った。しかし、車内で薬物の入ったスプレーを顔にかけられ、意識を失っている間に暴行されたとみられる。
女性はニューデリー駅前のベンチで意識を取り戻し、警察に通報した。女性が目覚めた時、娘は傍らで泣いていたという。レイプの事実は医師の診断で確認され、警察が現在、運転手の行方を追っている。
この女性はヒンズー教徒で、クリシュナ(Krishna)神の生誕地とされるマトゥラーに3年前から住み、布地の輸出業を営んでいるという。
インドでは2012年末にニューデリーのバスの車内で女子学生(当時23歳)が6人の男に集団レイプされ死亡する衝撃的な事件が起き、つい1週間前に追悼集会が開かれたばかり。だが2日には、東部コルカタ(Kolkata)で昨年2度にわたり同一グループに集団レイプされた少女(16)が、暴行犯の仲間に火を付けられ12月31日に死亡したことが明るみに出て、抗議デモが起きている。(c)AFP
長老に逆らった少女をレイプ・殺害か、インドの村で3人逮捕
2014年09月04日 11:35 発信地:コルカタ/インド
▲ キャプション表示 インド・ハイデラバード(Hyderabad)で、レイプに抗議するデモに参加した学生たち(2013年9月13日撮影、資料写真)。(c)AFP/Noah SEELAM写真購入のお問合せはこちら
【9月4日 AFP】インド東部・西ベンガル(West Bengal)州の村で、長老たちによる父親への暴力に抗議した16歳の少女をレイプし殺害したとして、3人の男が逮捕された。地元警官が3日、明らかにした。
警官が被害少女の父親の話として説明したところによると、父親はトラクターを借りるための借金の返済ができず、村の長老たちから罰を受けるところだった。少女はこれを阻止しようと、村議会で長老らに抗議した後、行方が分からなくなったという。
ニュース専門チャンネルNDTVは村の住民の話として、長老たちは1日夜、少女に対し、地面に吐いた唾をなめることを強要したと伝えている。地元メディアによれば、少女は父親に暴力を振るわないよう長老らに懇願していた。少女は翌2日朝に遺体で見つかった。
インドの貧しい村では現在も長老らが大きな支配力を維持している。紛争を解決したり、裁きを下したりするなど、村独自の法的機関としての役割を果たしている場合も多い。(c)AFP
夫の釈放求めたインド女性、警察署内で集団レイプされる
2014年06月12日 19:14 発信地:ラクノー/インド
写真購入のお問合せはこちら
インド・コルカタ(Kolkata)で、北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州で起きた2少女レイプ殺人事件に抗議する人権活動家ら(2014年6月7日撮影)。(c)AFP/Dibyangshu Sarkar【6月12日 AFP】インド北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州のハミルプル(Hamirpur)で、夫の釈放を求めて警察署を訪れた女性が署内で警察官4人に集団レイプされたと訴え出た。
この女性が12日、インドのテレビ局CNN-IBNに語ったところによると、事件が起きたのは9日夜。「午後11時半(日本時間10日午前3時)ごろで、室内には誰もいなかった。警部補に別室に連れていかれ、そこでレイプされた」という。
女性は11日、4人より上級の警察官に被害届を提出した。夫の釈放と引き換えに要求された賄賂の支払いを拒否したため暴行されたとみられる。ハミルプルの警察当局は、所属する警察官4人が刑事告訴されたことを認めた。
一方、同州バーライチ(Bahraich)では同日、45歳の女性が木に首をつった状態で死亡しているのが見つかった。遺族は女性がレイプされた末に殺害されたと主張しており、警察が男5人を取り調べている。
ウッタルプラデシュ州では女性のレイプ被害や殺人事件が相次いでいる。先月には、野外に用を足しに出た少女2人が集団レイプされ、木に首をつった遺体で発見された。
国民の怒りの声が高まる中、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は11日、2少女の事件後初めて相次ぐレイプ事件に言及。全ての政治家が協力して女性の保護に務めるよう強く求めた。(c)AFP