大阪市阿倍野区で13日未明、男が車で警察官をはねて逃走を図った事件で、殺人未遂容疑などで現行犯逮捕された男が盗難車を運転し、尿から覚せい剤の陽性反応が出ていたことが17日、大阪府警捜査1課への取材で分かった。府警は同日、警察官に撃たれて入院のため釈放されていた男を傷害容疑などで逮捕。窃盗と覚せい剤取締法違反容疑でも調べる。
無罪判決を破棄、組幹部に懲役20年 大阪高裁
同課によると、男は住所不定、無職吉田輝雄容疑者(22)。「盗んだ車に乗っていたので逃げようとした」と供述しているという。
無罪判決を破棄、組幹部に懲役20年 大阪高裁
- 2014/1/17 9:40
裁判員裁判で無罪となり、職業裁判官だけで審理する二審で逆転有罪となる例は、覚醒剤事件以外では初めてとみられる。
大阪高裁の的場純男裁判長は判決理由で「一審判決が被告による指揮命令や共謀を認定しなかったのは不合理だ」と指摘した。
一審の裁判員裁判判決は「被告の指揮で組織的に行われたことについて合理的な疑いが残る」と判断。検察側が控訴していた。判決によると、井上被告は配下の組員らに襲撃を指示して07年5月、山口組系の後藤一男組長(当時65)を刃物で刺して殺害した。