【いじめ大阪市報告書】無策教師が暴力助長
(産経 2016.5.10 12:00)
「かなり根深い」。
いじめが原因で
小6男児が不登校になったと断定した
大阪市の第三者委員会による
調査報告書。
計70ページに及ぶ詳細な記述から、
いじめが次第にエスカレートしていく様子が
明らかになった。
いじめが次第にエスカレートしていく様子が
明らかになった。
第三者委が日時を特定できた
いじめの事実は4件。
いじめの事実は4件。
▼ 最初は25年9月4日、
水泳の授業中に発生した。
水泳の授業中に発生した。
ふざける同級生を
男児が注意したところ、
落としたゴーグルを
同級生にプールサイドに隠され、
取りに行くため水から上がろうとすると
顔の辺りを蹴られた。
男児が注意したところ、
落としたゴーグルを
同級生にプールサイドに隠され、
取りに行くため水から上がろうとすると
顔の辺りを蹴られた。
▼ 調査では、同じころ、
クラスメート数人が
「あいつをはみろう(仲間外れにしよう)ぜ」
と話していたことも判明した。
クラスメート数人が
「あいつをはみろう(仲間外れにしよう)ぜ」
と話していたことも判明した。
▼ 10月下旬には
男児のズボンが教室の棚に隠されるいじめが発生。
男児のズボンが教室の棚に隠されるいじめが発生。
男児は、「はみごにされてる」と
自ら保護者に訴えるほど
疎外感を感じるようになっていた。
自ら保護者に訴えるほど
疎外感を感じるようになっていた。
▼ 11月1日には、
報告書が「典型的な暴力によるいじめ」と認定した
事案にエスカレート。
報告書が「典型的な暴力によるいじめ」と認定した
事案にエスカレート。
休み時間中に口論になったことをきっかけに
別の同級生に
追いかけられ、
顔や腹に殴る蹴るの暴行を受けた。
別の同級生に
追いかけられ、
顔や腹に殴る蹴るの暴行を受けた。
異常に気づいた職員が
この同級生を羽交い締めにして制止したが、
男児が教室に戻って授業開始を座って待っていたところ、
遅れてきたこの同級生に
筆箱を投げつけられ、
こぶができるほど強く頭を殴られた。
その後、男児は発熱と頭痛、嘔吐を訴え、
5日まで学校を休んだ。
この同級生を羽交い締めにして制止したが、
男児が教室に戻って授業開始を座って待っていたところ、
遅れてきたこの同級生に
筆箱を投げつけられ、
こぶができるほど強く頭を殴られた。
その後、男児は発熱と頭痛、嘔吐を訴え、
5日まで学校を休んだ。
休み明けの6日、
精神的に追い打ちをかける陰湿な事案が起きた。
精神的に追い打ちをかける陰湿な事案が起きた。
廊下にはられた修学旅行の写真のうち2枚で、
男児の顔に×印の傷が付けられていた。
男児は8日から26年3月の卒業まで
不登校になった。
男児の顔に×印の傷が付けられていた。
男児は8日から26年3月の卒業まで
不登校になった。
いじめがエスカレートしていった背景を、
報告書は
「はみご」にする空気のなか、
男児になら暴力を振るっても
他の児童から非難は受けないと同級生が予測して起きた
-と分析する。
さらに、男児が不登校になった後も、
「いじめの状況は続いた」と指摘した。
報告書は
「はみご」にする空気のなか、
男児になら暴力を振るっても
他の児童から非難は受けないと同級生が予測して起きた
-と分析する。
さらに、男児が不登校になった後も、
「いじめの状況は続いた」と指摘した。
「なんで不登校なのに遊んでんねん」。
一部の同級生は外で見かけた男児に
厳しい言葉を浴びせ、石を投げた。
教室で、男児の家に爆弾をしかけた
-と話す悪ふざけもあったという。
一部の同級生は外で見かけた男児に
厳しい言葉を浴びせ、石を投げた。
教室で、男児の家に爆弾をしかけた
-と話す悪ふざけもあったという。
報告書は、
一連の問題に対する学校側の姿勢も
「男児らの不信感を生み、
登校環境を整えることが不可能になった」
と指摘した。
一連の問題に対する学校側の姿勢も
「男児らの不信感を生み、
登校環境を整えることが不可能になった」
と指摘した。
プール事件では
「どっちもどっちのもめ事」と扱った。
「どっちもどっちのもめ事」と扱った。
暴行事件でも
担任に
いじめの認識はなく、
同級生をすぐに強く指導した様子はなく、
男児を病院に連れて行かなかったという。
担任に
いじめの認識はなく、
同級生をすぐに強く指導した様子はなく、
男児を病院に連れて行かなかったという。